学生の頃、生活費の不足を補うのとオーディオ機器を揃えるためにせっせとバイトをしていました。そういえば、オーディオという言葉を「単品」で聞くことはあまりなくなった気がします。もうほとんど死語なのかな。
その頃はパソコンなんて言葉もまだなくてせいぜいマイコン。TK-80というキットがマニアに人気でした。マッキントッシュはパソコンじゃなくて高級アンプのブランド名。あっ、今はマッキントッシュじゃなくてマックですね。
音楽の楽しみ方もここ数十年で激変しちゃいました。ウォークマンが音楽を家の外に持ち出すことを可能にし、iPodの登場で持っている音楽をすべて持ち歩けるようになり、スマホが普及すると僅かな利用料であらゆる音楽を楽しめるようになりました。昔ながらの大掛かりな装置で音楽を楽しんでいる人たちは絶滅危惧種じゃないかしら...。
音を出す装置も今ではスピーカーよりもイヤホンが主流(たぶん)。娘なんか家でもほぼ一日中AirPodsつけっぱなしです。私もイヤホンは使っていますが、テレワークになってからはほぼ出番なし。家で音楽を聞くときははもっぱらスピーカーです。最近のお気に入りはこれ。
憧れのブランドJBLのFLIP5。でも小遣いで買えちゃいます。500mlペットボトルと同じくらいのサイズながら小音量でも低音から高音までしっかり鳴ってくれるのはさすが。若い頃は雲の上のブランドだったJBL。どこぞの喫茶店にパラゴンが置いてある、という情報を聞きつけてわざわざ聞きに行ったりしていました。
あのJBLが庶民にも手が届くようになったのはありがたいことですが、ブランド価値はずいぶん下がってしまいました。そういえばあの頃異彩を放っていたいくつもの音響専業メーカーの名をとんと聞かなくなって久しい気がします。始めに書いたアンプのマッキントッシュをググってみたら今でも健在のようですが、ほかのメーカーはどうなっちゃったんだろう。