先日、道具揃えて満足していないで絵の練習しなきゃ、と書いたばかりなのにまた悪い癖が出てしまいました。
お気に入りの水彩画家の作品を眺めてため息をついていたら、絵に押してある落款がいいなぁ、と。そういえば昔、ハンコを作ってみようと買いこんでどこかにしまいっぱなしの印材があったっけ。ゴソゴソ探してあったあった。
下の写真は完成品です。
落款。書画などが完成したしるしとして押すハンコ(自筆のもあるらしい)。ヘタクソな絵でもこれが押してあればそれっぽく見えるかな、という不純な動機で作ります。
落款にしようと思っているのは、一辺14mmの石材です。名前一文字を適当なフォント、かつ適当な大きさで印刷して、裏返して印面にカーボン紙で転写。あとはリューターに尖ったビットを付けてガリガリ。文字部分に朱肉が乗る朱文にしました。1時間位かかってまあ何とか出来ましたが、もとのフォントのデザインはどこへやら。変テコな字になってしまいましたが、まあこれも味のうちです(笑)。
印は出来たのですが(印面はヒミツ)、ネットで落款を見ていたら、持ち手に彫刻が施してあるものがいろいろあります。ムラムラとこれも彫ってみたくなりました。この彫刻、鈕(ちゅう)というらしいですね。
彫る対象として選んだのが「紅の豚」主人公のポルコ。大好きなキャラクターです。まずは、油性ペンで下書き。
篆刻刀で削り始めたのですが、どうも効率がよろしくありません。結局、金属用のヤスリで削ったほうが早いことがわかり、荒削り後の姿がこれ。
ぜんぜん似てない。これじゃドラえもんです。
でも、投げ出さずに土日をかけて何とか削り上がったのがこちら。似てるかな。
印材の凹凸だけだと何がどう彫ってあるかわからないので、薄いエナメル塗料で墨入れしました。立体感を強調するためにプラモデルでよく使う技法です。
下の写真は彫るのに使った道具たち。一番上が篆刻刀。その下2本はプラモデルのスジ彫りに使う工具。さらに下2本は小型のヤスリ、そして粉を払うブラシです。
さて、こんどこそちゃんと絵の練習しよおっと。
でも、写真も撮りに行きたいからまた横道にそれるかもしれない......