さーさるの独り言

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試してみるか

最近ときどきFujiのX-E2に付けて持ち出している昔々のレンズ、Nikkor-S Auto 50mm F1.4。手に入れたときは、安かった代わりにカビだらけの汚い個体で、フォーカシングリングも塗装がハゲてあちこちアルミの地肌が見えていました。

レストアした際、黒のスプレーを念入りに吹いて一見新同品にしたものの、所詮、素人の塗装。焼き付け塗装じゃないので、この炎天下で何度か外に連れ出しているうちに塗料が軟化してハゲて来ました。

よし。試してみるか。

何を試すかというと、陶器用のマーカーです(↓)。

以前、ホームセンターをぶらついていたときに見つけたもの。好きな絵を書いてオーブンで焼くと自分だけのマグカップやグラスができる、というものです。これだ!って思いましたね。黒を1本買い求め(150円くらいだったかな)、今度機会があったら試そうと思っていました。

溶剤で塗料を拭き取ったフォーカシングリングがこちら(↓)。

らくやきマーカーを塗って説明書通りオーブンで焼いた後がこちら(↓)。

きれいになりました。触ってみた感じは、塗料を吹き付けただけよりは硬そうです。

レンズに取り付けて完成です(↓)。

それにしても存在感あるなぁ、このレンズ。

ところで、不思議に思っていることがあります。クラッシックカメラやオールドレンズのレストアに関する情報はネット上にものすごくたくさんありますが、外観のレストアに関して書いてあるものをほとんど見たことがありません。たまにカメラ本体の貼り革を交換した、というのを見かけるくらいです。カメラ・レンズ外観のキズ、スレ、塗装剥がれはだいたいほったらかし。気にならないんだろうか。

自動車をレストアする方は、メカ部分をちゃんと動くようにするのはもちろんのこと、最後はボディや内装までピカピカにします。オールドカメラ・レンズの外観はどうしてかまってもらえないんだろう....。

 


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