歳なので近くを見るときは老眼鏡が手放せません。細かいものを見るにはさらにハズキルーペ1.85倍のお世話になります。でも(倍率が)足りないときがあります。
一番必要性を感じるのがプラモデル作り。保管場所がちょっとしかないので作るのはもっぱら1/72や1/144という小さいやつばかり。コックピットとかエンジンとかをディテールアップする際は2倍前後のルーペでは用をなしません。
メガネに取り付ける高倍率ルーペはワーキングディスタンスが短すぎてだめ。8倍の実体顕微鏡も試したのですが、フレキシブルアームに顕微鏡がついているタイプだったので、ピントをぴしっと合わせることが困難で手放しました。
理想はサージカルルーペだと思い、奮発して手に入れたものの、両目の光軸を1点に合わせるのと眼幅の調整がシビアすぎてこれもだめ。所詮1万円弱の品だったので、お医者様が使う数十万円のものとは比べ物にならず....。高倍率で使い勝手の良いルーペはその後しばらくあきらめておりました。
最近なにげにポチったのがアマゾンで1,300円のこの品。
ダメ元のつもりだったのですが、これがなかなかイケました。デカいレンズ(Φ75)は6倍、小さいレンズ(Φ18)は25倍でそれぞれLED照明がついています。2箇所のジョイントをカチカチと動かすとスタンドルーペになります。
頭が重くて不安定かな、と思っていたのですが意外と安定しています。ジョイントのクリックもしっかりしていてガタツキもありません。レンズがそこそこ大きいので、目とレンズと物体の距離をうまく調整すると両目で見ることができます。そして6倍という倍率が高すぎず低すぎず良い感じです。
今のところ、こいつがルーペ遍歴の末に行き着いた相棒です。