さーさるの独り言

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半世紀ぶりの修学旅行-その1-

今年のGW、観光地の人出は増加するとの予想だったので、人出が増える前に行ってきました。奈良です。いわば半世紀ぶりの修学旅行。

初日は生憎の雨。最初に向かったのは、半世紀前の修学旅行時には存在していなかった平城宮です。いやぁ、広いですねぇ。平城宮があった場所がほとんど更地で残っています。千年以上ですよ。平城京が廃れた後、なんで別の建物が建てられなかったんだろう? 「平城宮いざない館」にあった説明を読んで合点がいきました。遷都以後はずーっと田畑として使われていたからなんですね。それにしても広い。人影も疎ら。
見たかったのは復元された「大極殿」だったのですが、朱雀門(最初、これが大極殿かと思った)にいた警備のおじさん曰く「大極殿はこの先あと800mです」。えっ、トラック2周分歩くの!と思って遠くを見やるとはるか遠くにそれらしき建物が見えます。しょうがない、歩くか。でも雨の中歩いた甲斐がありました。当時の材料、当時の技法で復元された大極殿は見ごたえがありました。

バスで市内に戻って次に向かったのは興福寺です。
五重塔(国宝)。1426年頃に再建されたものだそうです。

2018年に復元された中金堂。

ところで今回の奈良行きのきっかけの一つは「奈良で学ぶ寺院建築入門」(海野聡、集英社新書)という本でした。古都といえば有名なのは京都ですが、同書によれば、長らく政治の中心であったがゆえに、京都には古代建築は残っておらず(災害の他、戦乱で消失した)、門や校倉などを除くと鎌倉時代の建築が最古なのだそうです。奈良は宗教都市として存続したので多くの古代建築が残っているのだそうです。

ここまでの写真(黒縁)はすべてフィルム(ネガ、FUJI PRO400)です。ネガポジ反転は「Negative  Lab Pro」というLightroomプラグインを使いました。少々値が張ります($99)が、ボタンひと押しでキレイにネガポジ反転してくれるのでおすすめです。
  
閑話休題猿沢池越しに望む夜の興福寺五重塔です。

さすがにお腹が空きました。夕食はこんな感じ。ビールが美味しかったこと!

この日の歩数カウントは22,000。年寄りには歩きすぎでした。

ところで、今回、旅のお供に連れて行ったカメラはこれです。

FUJI GS645S。レンジファインダーのブローニー(645)版カメラです。レンズはEBC FUJINON W 60mm F4(35mm換算約37mm)。重さが766gなので、へたなデジイチより軽いです。内蔵露出計は動くのですが、念のため単体露出計も持っていきました。フィルムはネガ、ポジ各2本(どれも期限切れ)。サブ機はiPhoneです。
露出計についている黒丸の物体は、小型工具などを取り付けるリールです。ベルトに引っ掛けて使うのですが、ワイヤー引き込みバネの力が弱くて、歩いていると露出計が膝のあたりまで垂れ下がってきます。帰ってきてから追加したのが、「C」型のキーホルダー。これをベルトループに引っ掛けて露出計が垂れ下がらないようにしました。


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Header Background image by nhaataja from Pixabay. Thanks for the great image.