上野公園の中央広場からちょっと外れたところにひっそりと佇んでいる胸像。ほとんど誰も見向きもしません。はて誰でしょう?
明治初期のお雇い外国人の一人、アントニウス・ボードウィン博士。オランダの医学者です。
上野の山に、大学医学部、大学病院、大寄宿舎が建設されるはずだったところを、大都市には立派な公園が必要であると説いて明治政府にこれらの建設を撤回させたんだそうです。
この方がいなかったら、上野の山は人々が憩う桜の名所にはなっていなかった、ということですね。この像はその功績を顕彰するためのもの。