さーさるの独り言

さーさるの独り言

興味があること、面白いと思ったことを気が向いたときに。さーさるの独り言へようこそ。

緑のご先祖様

古レンズの母艦として購入したソニーα7。まず、父が遺したカメラに付いていたCANON LENS 50mm F1.8で都電荒川線沿線を撮りに行きました。

次のレンズは何にしようかな。実は、何にするか(レンズブランド)は決めていました。αにとってはご先祖様にあたるロッコールです。いつものようにフリマサイトやオークションサイトを物色してポチったのがこれ。MINOLTA  AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4です。

吸い込まれてしまいそうなきれいな緑。そう「緑のロッコール」です。上の写真、緑がきれいに出ている向きにしてiPhoneで撮ったものです。レタッチで色を変えたりはしていません。

送料込¥2,500でキレイな個体が手に入りました。ヘリコイド、絞り問題なし。カビ・ゴミ・キズなし。蒸着膜が弱いといわれるアクロマチックコーティングもキレイ。レストア無しで使えます。

私の世代にとってはカメラで「α」といえばソニーじゃなくてミノルタです。α7000が出たときの衝撃は今でも忘れられません。

私事になりますが、ミノルタさんはこの頃私が勤めていた会社のお得意様で、堺の工場には何回かお邪魔したことがあります。いろいろとお叱りを受けたり、米出張にお供させていただいたりと思い出の多いお客様でした。

2003年にコニカ経営統合、2006年にはカメラ事業をソニーに売却。カメラのブランドとしてのミノルタはなくなってしまいました。このとき思ったのがお世話になった技術者の皆さんはどうなったんだろう...。

2006年4月の日経新聞に、ソニーコニカミノルタから約200名の技術者を受け入れたという記事が載ったそうです。2006年入社の人なら今年38歳から40歳くらいでしょうか。売却当時10年選手でもまだ働き盛り。αの名を冠したカメラがミラーレス一眼のトップに躍り出たことに感慨深い思いを抱いていることでしょう。

ROKKORの商標権が現在誰の所有かは存じ上げませんが、ROKKORを冠したレンズが復刻版として発売されると楽しいですね。

さてご先祖様をつけたα7で何か撮りに行くとしますか。

 


© Sarsalou, 2024
Header Background image by nhaataja from Pixabay. Thanks for the great image.