さーさるの独り言

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現役復帰

数年前にD610を売却して以来、お蔵入りになっていたNikkorレンズが何本かあります。AFモーターを内蔵していないAFレンズです。手元に残ったデジタルのNikonボディがD5300(AF駆動モータが内蔵されていない)なので無用の長物と化してました。

今般Dfを手に入れたので、これらのレンズがめでたく現役復帰です。ボディ側のモーターでAF駆動するのでジーコジーコと賑やかです。合焦はちょいと遅いけど実用上は問題なし。手ブレ補正機構なんてもちろんついていません。

そんなレンズの中で、気に入らないところを補って余りあるのがこいつ。AF Zoom-Nikkor ED 28-200mm F3.5-5.6Gです。とにかく小さくて軽い!。長さ7cmほど、重さは360gしかありません。フルサイズ用の7倍ズームなのに標準レンズ(Nikon F時代のNikkor-S Auto 50mm F1.4、下写真右、重さ325g)より一回り大きいだけ。

発売は2003年9月。ニコンの初期デジイチ D1の発売が1999年9月、D100は2002年6月。共にDXフォーマットAPS-C)です。時代は一眼の世界もフィルムからデジタルに急速に移行しつつあった頃。フィルム(フルサイズ)では使いやすいズームレンジもデジタル(APS-C)では42-300mmという中途半端な焦点距離。世の注目を集めることもなく2年と少しでカタログから姿を消したそうです。

でも性能は優秀らしく、海外の著名評論家兼写真家がNikkor Best10に選んだことからちょっとしたブームになったみたいです。今でもBest Nikon Lensesの一つとして載っており、紹介文には「The 28-200mm G is a miracle」なんて書いてあります。ニッコール千夜一夜物語の第六十五夜でもこのレンズが取り上げられています。

気に入らないのは、①ズーム環の回転方向が他のNikkorと逆であること、②外装のどこもかしこもプラスチックであること、③絞り環のないGタイプレンズであること、以上3点。こんなレンズですが、こんなふうに写ります(カメラはD610)。

ワイド端(28mm)

中間(62mm)

中間(135mm)

テレ端(200mm)

Dfには、今はまだ単焦点ばかりつけていますが、いずれこのレンズの出番も作ってあげようと思っています。

 


© Sarsalou, 2024
Header Background image by nhaataja from Pixabay. Thanks for the great image.