長らくほったらかしにしていた古い相棒に「キレイにしてあげるからね」と約束したのが先日のこと。天候不順が続いてなかなか塗装ができなかったのですが、ようやく約束を果たしました。
仕上がった姿がこちら。
オールブラック仕様です。
思えばひどい使い方をしてきたものです。改めて眺めてみるとあちこちはげちょろけ。
若い頃は、使い込まれて塗装の禿げた報道カメラマンのNikon Fなどを見てカッコいいなぁと思ってました。自分のカメラも早くこういうふうにしたいと意図的に荒っぽい使い方をしていた気がします。若気の至りってやつです。それにしても、手荒な扱いにビクともしなかったOM-1は偉大であります。
最初は、塗装が剥げている箇所に塗料を筆塗りしました。
でも、下手くそが手塗りした、というのがありありと分かるので気合を入れることにしました。まずは傷みが一番目立つ軍艦(トップカバーね)から。外して塗り直しです。
ペーパーをかけて、
サーフェーサーを吹いて、
塗装します。
塗料は、自動車用のメタリックブラックを使いました。
サフ(サーフェーサー)は長年使っていなかったために缶の中で塗料成分が分離していて、ブワァ~って吹いたらつぶつぶ状になってノズルから出てきました。しまった、と思っても後の祭り。でもこれがいい具合に革のシボみたいになってくれたのでまあいいか。
塗膜強度はたかがしれていると思いますが、余生は大事に使ってあげようと思っています。
仕上げはストラップです。
ホームセンターのレザークラフトコーナーで幅15mmの牛革平紐を買ってきました。1.6m長で611円也。床面(とこめん。革の裏側)は何も処理されていないのでトコノールという処理剤を塗って仕上げます。下写真は上がBefore、下がAfterです。After側の穴はカシメ金具用。カシメには錨模様の飾りカシメを使いました。
仕上げもう一つはレンズフード。こちらはちりめん塗装を施しました。
うん、キレイになった。自己満足の世界です。