さーさるの独り言

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怪鳥

航空博物館が好きです。

ここは、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館、通称「宇宙博(そらはく)」。名前の通り岐阜県各務原市にあります。

すぐ隣は空自岐阜基地。空自装備の試験を担当する部隊の基地(いろいろな飛行機がある)なので航空祭が人気です(行ったことないですけど)。

もとは、旧陸軍各務原飛行場。ゼロ戦・飛燕の試作機が初飛行したところです。

基地の北側には川崎重工があります。

ブルーインパルスのT-4が生まれたところ。P-1 (対潜哨戒機)やC-2(輸送機)もここで生産されています。

さて、この博物館には怪鳥が2羽います。

1羽目がこいつ。

新明和工業のUF-XS。飛行艇の実験機です。母体となったのはグラマンから提供されたUF-1(救難飛行艇)。新明和工業の手で大改造が施され、原型機の面影を残しているのはコックピット周りだけ。三年余りかけて集めた膨大なデータが、のちのPS-1(対潜哨戒飛行艇)やUS-1、US-2(救難飛行艇)の開発に繋がっていったそうです。

2羽目はこれ。

航空宇宙技術研究所(現 JAXA)のSTOL実験機「飛鳥」です。作られたのは1機だけ。

小規模空港の短い滑走路でも離着陸可能(STOL)な航空機が必要、との予測に基づいて製造され、様々なデータが収集されたようです。でも思惑通りにはいかないもので、地方の空港にも長い滑走路が作られるようになってSTOL機の需要がなくなっちゃたんだって。予測が見事に外れたってことね。

メイン展示室全景です。

写真では見えませんが、写真左側に中二階があって、そこには宇宙関連機材(きぼうやはやぶさのレプリカなど)が展示されています

実は、この博物館には特別な目玉がありまして、別室が与えられて展示されています。

日本陸軍三式戦闘機「飛燕」です。世界で唯一現存する実機。プラモデルを作ってから、改めて「モケイとホンモノ」シリーズ新作として掲載したいと思っています。

 


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