来年の手帳を買いました。
定年退職したら手帳なんかいらないだろうと思っていたのですが、再就職したので相変わらず手帳のお世話になることに。
PC・スマホのカレンダーも使っていますけど、こちらは検索を目的としたライフログ。古い人間なので紙の手帳がないと落ち着きません。
来年はどんな年になるんだろう。雇用契約は更新してもらえたので、来年いっぱいの食い扶持は確保できました。いいかげんにコロナとはおさらばしたいですね。ウクライナにも平和が訪れますように。
先日、道具揃えて満足していないで絵の練習しなきゃ、と書いたばかりなのにまた悪い癖が出てしまいました。
お気に入りの水彩画家の作品を眺めてため息をついていたら、絵に押してある落款がいいなぁ、と。そういえば昔、ハンコを作ってみようと買いこんでどこかにしまいっぱなしの印材があったっけ。ゴソゴソ探してあったあった。
下の写真は完成品です。
落款。書画などが完成したしるしとして押すハンコ(自筆のもあるらしい)。ヘタクソな絵でもこれが押してあればそれっぽく見えるかな、という不純な動機で作ります。
落款にしようと思っているのは、一辺14mmの石材です。名前一文字を適当なフォント、かつ適当な大きさで印刷して、裏返して印面にカーボン紙で転写。あとはリューターに尖ったビットを付けてガリガリ。文字部分に朱肉が乗る朱文にしました。1時間位かかってまあ何とか出来ましたが、もとのフォントのデザインはどこへやら。変テコな字になってしまいましたが、まあこれも味のうちです(笑)。
印は出来たのですが(印面はヒミツ)、ネットで落款を見ていたら、持ち手に彫刻が施してあるものがいろいろあります。ムラムラとこれも彫ってみたくなりました。この彫刻、鈕(ちゅう)というらしいですね。
彫る対象として選んだのが「紅の豚」主人公のポルコ。大好きなキャラクターです。まずは、油性ペンで下書き。
篆刻刀で削り始めたのですが、どうも効率がよろしくありません。結局、金属用のヤスリで削ったほうが早いことがわかり、荒削り後の姿がこれ。
ぜんぜん似てない。これじゃドラえもんです。
でも、投げ出さずに土日をかけて何とか削り上がったのがこちら。似てるかな。
印材の凹凸だけだと何がどう彫ってあるかわからないので、薄いエナメル塗料で墨入れしました。立体感を強調するためにプラモデルでよく使う技法です。
下の写真は彫るのに使った道具たち。一番上が篆刻刀。その下2本はプラモデルのスジ彫りに使う工具。さらに下2本は小型のヤスリ、そして粉を払うブラシです。
さて、こんどこそちゃんと絵の練習しよおっと。
でも、写真も撮りに行きたいからまた横道にそれるかもしれない......
野村重存センセの画風が好きで、水彩画に関する著書を読んでフムフムとうなずいています。でも悪い癖でなかなか実践が伴いません......。
先日、「いつでもどこでもポケットスケッチ」という本を読んでいたら、ポケットサイズのスケッチブックにセットできる牛乳パック製パレットの作り方が載っていたのですが、なんだか見てくれがよろしくありません。
小さい絵の具パレットってないのかな、とネットをうろついていたら、名刺ケースで作っている方がいろいろいらっしゃるのを見つけました。なるほど。こりゃ小さい。やってみましょう。
さっそく近所の100均でステンレス製の名刺ケースを買ってきて、手持ちの空のハーフパンを並べてみて、あーでもない、こーでもないと、切って削って並べて接着して出来上がったのがこちら。
絵の具はホルベインの12色を入れました。白と黒はほとんど使わないけれど、せっかく12色入りにしたので仲間に入れました。
ホルベインの12色にしたのは、野村センセの「水彩画混色の基本」で使用されていいたのがこれだったから。さあて、道具を揃えて満足していないで、ちゃんと絵を描く練習をしなきゃ。
絵の具の引っ越しをしました。引越し元はこいつ。
ウインザー&ニュートンの一番安い12色セット。水筆付きで、コットマンの水彩紙がおまけで付いているのですぐ絵が描けますというのが売りでした。
ケースにはウインザー&ニュートンのロゴとシンボルマークが彫り込んであるのですが、いかんせん白なのでよく見えません。で、プラモデル用の塗料を充填し、右側の余白が寂しいのでステッカーを貼ってみました。
水筆が入っていた場所にハーフパンが入ったので、6色足して使っていました。
しばらく使ってみて、もう少し色を加えたくなって、ケースを探したのですが、24色のケースは大きすぎます。結局落ち着いたのがこれ。
元のケースより一回り小さいですね。パッと見、シュミンケかターレンスのケースに見えますが、中国製のノーブランド。上下7色ずつ、間の隙間にハーフパンを横にして入れられそうなので注文しました。
開けてみるとこんな感じ。
裏側には指かけのループがついています。
ハーフパンを並べるとこうなりました。全部で20色。
パンがカタカタ動かないように、パンの底にシートマグネットを貼りました。パンを収納するトレイの底面にもマグネット。これでカタカタ動きません。
外観がそっけないので、ステッカーでお化粧して20色入りケースの出来上がりです。
さて、これ持ってどこへ行こうかな。
トラベラーズノートの水彩紙リフィルを作ってみました。
用意した材料はこれ。
ホワイトワトソンパッド(A4、15枚、約1,000円)、長門屋商店 モダンクラフトペーパー チャコール(A4、20枚、約430円)。
道具はこれ。
糸と千枚通し。女性の方は裁縫・手芸系の糸を選ぶようですが、じじいが選んだのは大工さんが使う墨壺用の糸。ナイロン製でめちゃ丈夫。近所のホームセンターで約200円。千枚通しは100均で調達。あとは縫い針、ものさし、カッター。
トラベラーズノートのリフィルは210mm×110mmなので、A4短辺がそのままトラベラーズノートの長辺になります。用紙端から120mmくらいのところで二つ折りにします。今回はクラフト紙1枚とホワイトワトソン6枚。
全部重ねて穴あけの印を付けて内側から千枚通しで穴を開けます。端から15mmの位置から初めて30mm間隔で穴を開けると残りが15mmになります。
糸で綴じていきます。こんな綴じ方があるかどうかはわかりませんが、この方法でやっています。穴ひとつごとに糸をぎゅっと引き絞りながら進めていきます。最後に糸の先端と終端を玉結びにして玉結び部分を穴の中に引き込み、瞬間接着剤を針先でごく少量流し込みます。
糸の両端をニッパーで切るとあら不思議結び目が見えません!
あとは、幅が110mmになるようにカッターで切りそろえたら完成です。
仕上げとして表紙にステッカーを貼りました(最初の写真)。
純正水彩紙リフィルが24ページで440円なので、同じページ数にすると手作りでも全然安くありません。ホワイトワトソンパッドは15枚綴じなので、1冊に5枚(20ページ)用いると3冊作ることができて少々割安になるくらい。まあ、年寄の暇つぶしです。
ホワイトワトソンパッドは紙厚が190g/㎡で水彩紙としてはやや薄手。次は、300g/㎡厚の水彩紙でトラベラーズノートリフィルをどうやって作ろうか思案中です。
ペリカン スーベレーン(Souverän)600。購入したのはかれこれ四半世紀も前のこと。仕事に私用に活躍してくれた良き相棒です。
数年前、使っているとなんだか引っかかりを感じ、よく見たら、なんと軸が割れている! もうダメかぁ、と諦めかけたのですが、陶器の金継ぎみたいに直せないものかとダメ元で挑戦してみることにしました。数ヶ月の悪戦苦闘の日々を経て蘇った姿がこれ。
修復の手始めは釣具用の金漆。割れた隙間に塗り込んでみたところ、隙間に浸透してしまって全然埋まらない。そもそも完全に固まってくれない。埋めた漆を削り取り、温度や湿度を変えて試してみる、の繰り返し。てもぜんぜんうまくいかない。さあどうしよう。
結局落ち着いたのはエポキシ。普通のエポキシ接着剤に金漆の金粉を混ぜて塗り込めてみました。エポキシなので普通に硬化します。その後は耐水ペーパーで盛り上がった部分を平らにし、コンパウンドでひたすら磨きました。
ペリカンの万年筆(他は知らないけど)は、ニブを左に回すと外れるので、外したニブとペン軸をドボンとお湯に漬け置きで洗浄していました。
無知というのは恐ろしいもので、スーベレーンの縞々の軸(セルロース・アセテート製だそうです)は水に長く漬けてはいけないんですね。膨張したり割れたりするのだとか。ペリカンの公式サイトにも「ストライプ部分を水に浸け置きしないようご注意下さい」って書いてありました。
修復相成った我がスーベレーンは、これ以上ダメージを与えたくないので、一線から退いてもらい、純正ブルーブラックインクに入れ替え(それまではカーボンブラック)、インクが固まらないくらいの頻度で現役復帰させています。
定年退職を機に、手帳をトラベラーズノートに変えました。
多くの方が、いろいろカスタマイズしたトラベラーズノートを紹介しているので、私も真似をしてみようかと。
それまでは会社支給の手帳に革カバーをつけて使っていました。定年後は、昔使っていたバイブルサイズのシステム手帳にしようか、あれこれ迷った挙げ句、前から気になっていたトラベラーズノートに決めました。
早速、レギュラーサイズのスターターキットを手に入れてあれこれいじくり回していると、気に入らないところがちらほら。
最初に手を入れたのが、金具の取り外し。トラベラーズノートの目印ともいえる重要なパーツですが、実用上はやはり邪魔。ペンチで外してゴム紐と栞を糸でぐるぐる巻いて止めました。
次は革。手帳本体の革が自然の風合い、というのがトラベラーズノートの「売り」ですが、やっぱり手入れしたくなってしまいます。
表は、M.モウブレイのレザー・デリケート・クリーム(イタリア製)(下写真左)で磨き上げました。以前、バッグを買ったときにおまけでいただいたもの。トラベラーズノートの公式サイトではドイツ製のラナパーを推奨していますが、ラナパーよりベタつきが少ないので、私はM.モウブレイのほうが好み。
裏は、購入直後は革の床面がそのままで、さすがにちょっとなぁ、と思ったので、トコノールの無色(上写真右)で仕上げました。出来上がりはこんな感じ。
トラベラーズノートは、リフィル1冊でも開いた状態でじっとしていてくれないので、クリップを2つ用意しました。ひとつは純正品のブラスクリップ。もう一つはアマゾンで見つけた「ページキーパー」というクリップ(下写真)。
こんな感じで使います。
ブラスクリップは薄汚れてきたので、ピカール(金属磨き)で磨いたらピカピカ。栞はやはり平紐が好みなので、ダイソーの手芸品売り場で見つけた紐に交換しました。
仕上げとして、ゴムバンドにカメラとゴム跡防止の革、栞にヒコーキをつけて完成です(最初の写真)!
まだ、スケジューラーだけしか使っていませんが、絵も描いてみたいし、皆さんのように旅行の記録もしてみたい。
1年後、この手帳がどうなっているか、楽しみです。
5分でできます。1冊110円。純正の1/3以下。
用意するのはダイソーの「ハイグレードノート」(下写真右側)。下写真左は純正リフィルです。
トラベラーズノートリフィル化にあたってダイソー ハイグレードノートならではの利点は3つ。
1. 厚さが絶妙
厚さは約3mm。よく見るA5サイズノートはだいたいこれより厚いです。薄いのもありますが、高価...。
3mmくらいならカッターで小口がまっすぐになるように切ることができます。厚さがこれ以上になると、高価なペーパーカッターを使わないと小口をまっすぐに切るのが難しくなるでしょうね(腕に自身がある人を除く)。
2. 糸とじ
接着剤でとじたノートはよく見かけますが、糸とじ(またはホチキスとじ)はあまり見かけません。トラベラーズノートのゴムバンドに挟むには糸(またはホチキス)とじは必須。
3. 表紙が無地
トラベラーズノートのサイズにするためには余分な38mm幅分を切り取らなければなりません。A5サイズに合わせてレイアウトされた文字などが印刷されていると、だいたい一部が欠けてしまってかっこ悪い。この点、無地だとどこで切っても元と同じです。
純正リフィルとダイソー ハイグレードノートは縦方向長さが同じ(210mm)。
作り方を説明するほどのものでもなく、余分な部分(幅38mm)を切り取るだけです。
切り取りの際、注意することは指を切らないようにすることだけ。ものさしは金属製がおすすめです(プラスチック製だとカッターの刃が乗り上げて左手親指を切るハメに(経験済み…😢))。
はい出来上がり。お好みでステッカーを貼ればもう純正品(下写真左)と遜色なし。
紙の色は、純正リフィルと並べてみるとほんの少しクリーム色がかった感じ。紙質はとてもなめらかで書き心地もなかなか。万年筆インクも裏抜けしません。
モンブラン ミステリーブラック、ペリカン ブルーブラック、ダイアミン レジストラーズインク、シュナイダー ブルー、プラチナ カーボンインク、プラチナクラシックインク カシスブラックで試してみましたが、いずれも裏抜けなしでした。ペン幅はF(細字)。
ページ数は純正の64ページに対してダイソーは60ページ。私は5mm方眼罫(黒表紙)が好みですが、他にもA罫、B罫、無地があります。
おすすめですよ~。