ようやく気狂いじみた暑さが収まったので久しぶりに成田へ行ってきました。もちろんお目当てがあったから。ボーイングB747です。通称「ジャンボジェット」。
1969年初飛行、2022年生産終了。総生産機数1,574機。現在世界で飛んでいるのは旅客機・貨物機あわせて440機くらい。その大半は貨物機で、旅客機は120機足らず。日本ではJALが2012年、ANAが2014年に全機退役したので旅客型は日本の空から姿を消しました。旅客型を保有していて日本路線に投入している航空会社もわずか。今後、どんどん減っていくんでしょうね。
一方、貨物機はNCA(日本貨物航空)が747-8Fを8機保有しているので、成田へ行けば大概見られます。また、成田空港は港湾含めて日本最大の貿易港なので、貨物機がたくさん飛んできます。747が見たければ成田に限ります。
さて、いきなり珍しいやつ。
ミラノから飛んできたカーゴルクス・イタリアのICV9275便(747-4R7F)。さくらの山ではこういうどアップが撮れるので好きです。
デカい機体のランディングは迫力があります。
傾きはチョイと修正しましたがノートリミングです。
お次はNCA。
上海行きのNCA225便(747-8F)。
お次はUPS。
これも上海行きUPS108便(747-8F)。
さて、この日の本命はこれでした。
ソウルに向かうアシアナ航空OZ101便(747-400)。同社が保有する最後の旅客型です。ソウル-成田線でB747が使われるのはとりあえず9月末まで。以後は台北(桃園)線、関空線に投入され、次に成田に姿を現すのは2024年1月だそうです。
この日は南風運用だったので、最初のカーゴルクスのように着陸機の機首を大きく捉えようとさくらの山(A滑走路北端)で待ち構えていたのですが、周波数をアプローチに合わせたレシーバーから聞こえてきたのは「アシアナ・ワン・ジロ・ツー・ランウェイ・ワン・シックス・レフト」。
げっ、B滑走路だ。フライトレーダーを見ると着陸は約10分後。今からB滑走路北端にある撮影スポット「十余三東雲の丘」に向かっても間に合わない。うーん、残念。
さくらの丘(山じゃないよ)に移動して、ソウルに戻る機体をなんとか撮ることができたという次第。この便の離陸を待つ頃には雨が降り出し、撮影後はそそくさと撤収したのでした。
ジャンボジェットの情報はWikipedia、フライト情報はFlightrader24によりました。